![]() ファティマの西約20km、「バターリャ」へ。 「バターリャ」はポルトガル語で「戦い」という意味。この町にはその戦いの勝利を示す、巨大な修道院があります。 ポルトガルは、1139年にスペインから独立、その後平和な日が続いていましたが、1385年に王位継承問題が起こると、王位を狙ってスペインが攻め入ってきました。 そして8月14日、バターリャ近郊のアルジュバロッタで、スペイン王の甥のフォン1世率いる3万人のスペイン軍と、わずか6,000人の兵を率いるジョアン1世が一騎打ちに。 ジョアン1世が、勝利を与えてくれれば壮麗な教会を建立すると聖母マリアに誓うと、奇跡が起きたようにスペイン軍は撤退、ポルトガル軍は勝利を収め、独立を守ったそうです。 実際の勝因は地形が味方したためだそうですが、3年後の1388年、ジョアン1世は約束通り、戦闘場所のアルジュバロッタから数キロ離れた地に修道院の建設を開始しました。 《世界遺産》 ■勝利のサンタ・マリア修道院■ バターリャ修道院とも呼ばれていますが、正式名称は、サンタ・マリア・ダ・ビトリア修道院(Mosteiro de Santa Maria da Vitória)。 ![]() 1388年に始まった建設は、16世紀初頭まで、代々の王と建築家に引き継がれ、その結果、ゴシック様式とマヌエル様式が混在するポルトガル屈指の大建造物となりました。 もちろん写真はほんの一部。 ![]() 12使徒の彫刻のある入口を通って ![]() 教会内部へ。 ![]() 奥行80m、高さ32m。非常に簡素ですが、ステンドグラスが彩りを与えています。 ![]() ![]() ■創設者の礼拝堂■ ![]() 中央には、手をつないだジョアン1世と王妃の棺。 ![]() 周囲にはいくつもの棺があって、こちらはエンリケ航海王子の棺。 ![]() ■王の回廊■ ![]() 初代建築家アフォンソ・ドミンゲスによって造られたゴシック様式の簡素な回廊に、リスボンのジェロニモス修道院を手掛けたボイタックがマヌエル様式の装飾を施しました。 ![]() ■参事会室■ 広い部屋には柱が1本もありません。建設中は、20mの天井が落ちるのではないかと騒がれたそうです。 工事は死刑判決を受けた囚人達によって仕上げられたそう。 建築家アフォンソ・ドミンゲスは、完成後一夜をここで過ごし、安全を証明。舌を出した彼の顔が一画に刻まれています。 が、部屋全体の写真も舌を出したアフォンソ・ドミンゲスの写真も撮影し忘れました。 というのも、こちらが気になったから。 ![]() 何でこんなところに衛兵が?と思ったら、無名戦士の墓だそうです。 第一次世界大戦で、フランスとアフリカで戦死した2人の無名戦士が眠っているそう。 ![]() ちょうど衛兵の交替式が始まりました。 ![]() お墓の上の十字架にかかるキリスト像は、実際に戦場で立てられていたものだそうです。そのため、膝から下がなくなってしまったのだそう。リアルですね。 ![]() 一度外に出て、まわった先が ■未完の礼拝堂■ ![]() 屋根がありません! 屋根まで造ってから内部の細かい装飾に移るのかと思っていたら、下から造り始めて、屋根は一番最後なんだそう。 ジョアン1世の息子ドゥアルテによって1435年に建設が始まり、マヌエル1世に引き継がれましたが、完成を見ずに他界。ジョアン3世統治下の1533年を過ぎる頃から建設が中断されたそうです。 7つの礼拝堂が8角形の建物の中心から放射状に広がって造られています。 未完の理由には2つの説があります。ひとつはジェロニモス修道院の建設が始まり、建設技師がリスボンに移動、そのあおりを受けての人材と建築資材の不足。もうひとつは設計ミス。礼拝堂の大伽藍は、巨大な天井を吊り支えるには力学的に不可能なので取り止めたという説です。 1本の柱のアップ。 ![]() ポルトガル独特のマヌエル様式の柱には、アフリカやアジアの珍しい動物や、珊瑚や海草、ロープなど、海に関するものをモチーフとした細かい装飾が施されています。 いろんな動物がいたのですが、写っていないですね(汗)。 未完の礼拝堂は、TOPの写真の右端のほうにも写っています。 ポルトガルのゴシック・マヌエル様式を代表する建造物であるこの修道院は、1983年に世界遺産に登録されました。 バターリャは、修道院のまわりに町ができたので、見るべきところも修道院くらい。 次は、ポルトガル最大規模の教会を持つ、世界遺産、アルコバサの修道院へ。
Tags:#【旅】ポルトガル 2006
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教会内部の一枚目の写真、吸い込まれそうでとっても神秘的ですね。 実際、目の当たりにしたらもっとスゴイのでしょうね。 礼拝堂は、下から作り上げていくものなんですか…後から内装も 大変そうだけど、徐々に作り上げるとはビックリです。 世界にはホント素敵なところがいっぱいありますね。私もいろんな 世界遺産めぐりしたいです。。。 圧倒されてしまう教会ですね。王の回廊の写真が特に素敵^^ camilleさんの丁寧な記事を読んでいると、ポルトガルに詳しくなれそうです。 でも、実際に見るともーっと感動するのでしょうね^^ 歴史ある建物は大人になった今こそ見たいものです。 こんばんは♪ 凄い建物ですね~~!! なんて緻密な装飾なんでしょう♪ 教会内部の天井の高い礼拝堂。。。 すごく惹かれました^^ 教会としては簡素なのかもしれませんが、 それがより一層、この場の神聖さを増長しているように感じます。。。 この目で、なんとしても観てみたいです!! ここで、静かに座って、考えことをしてみたい。。。☆ ポルトガルの世界遺産、凄いなぁ。。。^^ *loveandpeaceさん 教会内部の写真、奥行きを感じていただけました? 奥行80mって、すごいですよね。 でも次に訪れたアルコバサの教会は、もっと長かったんですよ。 下から造り上げていくって、日本人にはビックリですよね? 最初に屋根を造ったほうが、雨の日も塗れなくて効率的なのに、と思ったのですが、電気による照明がない次代の建築方法なのでしょうか? それとも石造りの建物の一般的な建築方法なのかしら? 世界中の世界遺産巡り、してみたいですね^^ *sucre_selさん ガイドさんの説明を聞きながら何気なく撮った王の回廊、私も気に入っているので、そう言っていただけると嬉しいです^^ 旅行記は自分の記録として残しておきたいこともあって、説明を添えているのですが、何だかどんどん説明が細かくなってきている気がします(汗)。 自分の記憶+ガイドブック+ネットの情報から文章をまとめているんですが、興味のない人には細かすぎますよね^^; *kanaさん 柱の1本1本の装飾がこんなに細かいんですもの、100年経っても完成しなかったのがわかりますよね。 私が撮る写真はどうしても横長が多くなってしまうんですが、礼拝堂の写真は、縦長に撮ったもののほうが高い天井や奥行きがよく伝わります。 次に訪れたアルコバサの教会はここよりも奥行きがあったんですが、横長の写真しか撮っていないんですよ。奥行きが伝わらな~い(涙)。 記事をアップする度、kanaさんならもっとステキな写真を撮られるだろうな~と思ってしまいます。 シンプルだけどステンドグラスが華やかさを加えているんですね。 ポルトガルは、想像以上に、歴史がある国なんだなあと Camilleさんのレポートを拝見して思います。 一度はいってみたいなぁ。 海外を旅行する時は、小さな町の教会から 有名なものまで色々見てまわるのが好きです。 とても天井が高く、シンプルなステンドがとても素敵ですね。 教会の中って大体暗くて、こんなにお写真がキレイに撮れるなんて! Camilleさんの腕が良いんだろうな~ 礼拝堂の柱の細かい装飾が素晴らしいですね。 以前、建築会社に勤務していたので、こういう建築物にとても興味があります。 この辺りに1日いても飽きない感じ。ポルトガル、見所が沢山ですね☆ 柱の写真にものすごく興味を持ちました。 すごいですよね、この細かさ。 実際に見て動物のモチーフの装飾を確認した~い。 そういえば、昨日テレビでポルトガルやってましたよ。 「あ、camilleさんのポルトガルだぁ」って思いました(^^) ポルトガル=camilleさんという図式が出来ている今日この頃です♪ ポルトガルに行く機会があったら、ブログを印刷して持っていきます~。 *Tomokoさん ポルトガルの歴史や、教会や修道院の建設に至ったいきさつには興味深いものが多くて、現地ガイドさんのお話はとても楽しかったです。 それにポルトガルにはたくさんの世界遺産があるんですよ。 今回はその半分程しか訪れていないのですが・・・。 Tomokoさんにもいつか是非訪れてほしいです^^ *purimariさん 私も海外、特にヨーロッパの教会を訪れるの、好きです^^ 教会の中でしばらくぼ~っと座って静かに時を過ごすのが好きなんですが、今回はツアーだったので、ゆっくりできなかったのが残念でした。 それにしても、一度にこんなにたくさんの教会を訪れたのは初めて。 これからもいっぱい登場するんですよ。 国民の約95%が熱心なカトリック教徒というのがよくわかりました。 purimariさん、以前建築会社にお勤めだったんですか? でしたら、余計に建築物にはご興味がおありでしょうね。 *loveswedenさん 柱、すご~く細かいでしょ? これで1本の一部ですから! でも、縄目のモチーフしかわからないですね(汗)。 縄目の間に、さり気なく幾つかの動物がいたんですよ。この裏側だったのかなぁ? でも何の動物だったかも忘れてしまいました(大汗)。 早く記事を書かないと、どんどん記憶が薄れていきます(焦)。 昨日のテレビって、もしかして、「世界ウルルン滞在記」ですか? マデイラ島ですよね? 見そびれちゃったんですよ。見たかった~。 シンプルな建物がモロ私好みです♪ 奥行きのあるシャープなラインがたまりませんね~。 この時代の建築技術は素晴らしい! 装飾より技巧に目がいっちゃいますね。 それにしても教会が多いんですね。 京都のお寺めぐりのような感じですか? (集まってる地域?) *meshiさん
訪れたところは世界遺産になっていたり、重要な教会や修道院だったりするんですが、街のいたるところ教会だらけなんですよ。 国民の約95%が熱心なカトリック教徒だということがよくわかりました。 次に訪れた教会のほうが奥行きがあるんですが、あまり伝わらないかも^^; 上手く撮せなかったんですが、手をつないだジョアン1世と王妃の棺が微笑ましかったです^^
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