昼食はビーフストロガノフ(ボケボケ写真でごめんなさい)。 おいしそうに見えませんが・・・、おいしかったです(笑)。 ビーフストロガノフは、ご存知、細切りにした牛肉、玉ねぎ、マッシュルームなどをホワイトソースかトマトソースでじっくり煮込み、サワークリームを加えた、代表的なロシア料理。 「ビーフ」はもちろん「牛肉」ですが、「ストロガノフ」は人の名前だってご存知でした? ガイドさんに教えていただいたのですが、名門貴族でかなりのお金持ちだったストロガノフ伯爵。牛肉が大好きだったのですが、高齢になって、歯が抜け落ち、ビーフステーキが食べられなくなってしまいました。 そこで、お抱えのフランス人コックが、歯が弱くても食べられるようにと考え出したのがビーフストロガノフだそう。 サンクトペテルブルクでストロガノフ伯爵邸を撮影しました。 薄いピンク色がかわいらしい建物ですよね。サンクトペテルブルクには、このように淡いピンクやブルー、グリーン、イエローの建物が並んでいました。 お食事は、他に、サラダ、スープ、パン、そしてデザートにクレープ。 どんなお店でいただいたのか全く記憶にないんですが(他のお店はだいたい覚えているんですけど・・・)、暗めのお店だったようで、写真は全部ピンボケ。 昼食後、世界遺産の クレムリン を観光しました。 モスクワ川を渡る車中から撮影したクレムリン。 赤い城壁の周囲は2235m。所々に、望楼の塔が20建っています。 頂に星を載せた塔はヴォドヴズヴォドナヤ塔。 ロシア語で「クレムリン」は「城塞」を意味します(正確には「クレムリ」)。 中世ロシアにおいて、多くの都市は中心部にクレムリンを備えていたので、モスクワだけではなく、多くの都市に存在しています。有名なものは、ノヴゴロド、ニジニ・ノヴゴロド、カザン、アストラハンにあるもの。 その中で、最大かつ最も有名なのが、ロシア連邦の首都、モスクワ市の中心にある旧ロシア帝国の宮殿。ソ連時代には、ソ連共産党の中枢が置かれたことから、ソ連共産党の別名としても用いられました。 現在は、大統領府や大統領官邸が置かれ、様々な時代の様式による宮殿や大聖堂が林立しています。 観光客用のクレムリンへの入口は、ポロヴィツカヤ塔とトロイツカヤ塔の2箇所。 こちらは、ポロヴィツカヤ塔に貼られているクレムリンの案内図。 私たちは、一番下の矢印、ポロヴィツカヤ塔から入って、トロイツカヤ塔から出ました。 まずは、入ってすぐ左手にある「武器庫」を見学。 19世紀半ばに、鎧や兵器を製作、保管するために建てられたので、名前は「武器庫」ですが、実際は宝物殿。 14世紀から19世紀初頭までの歴代皇帝の美術品や宝飾品などが展示されている歴史博物館です。 ピョートル大帝の衣服やエカテリーナ2世のドレス、馬車などをはじめ、歴代皇帝の衣装、装身具、王冠、玉座、金器・銀器、武器、馬具、馬車など多彩に展示されていて、見応えがありました。 ロシアでは、美術館や博物館などで内部の撮影が許可されていないところが多く、許可されていても有料のところがほとんど。残念ながらこちらの武器庫を含め、クレムリン内の建物内部はすべて撮影禁止でした。 クレムリン大宮殿 700の部屋と華麗なホールを持つ壮大な宮殿。1838年~1849年にかけて、ロシアの建築家コンスタンチン・トーン等によって建設されました。 旧ソ連の国会にあたる最高会議は、ここで開かれていました。現在も外国政府要人や国家元首との会見に用いられることが多いためか、一般公開はされていません。 ウスペンスキー大聖堂 クレムリンの中心に建つ大聖堂。 クレムリンにある多くの聖堂の中で、最大最古の教会です。 かつてのロシア帝国の国教大聖堂で、ロシア皇帝が戴冠式に臨み、モスクワ総主教が葬儀に付された場所。 1475年~1479年にかけて、イタリア人建築家によって建設されました。 外壁のフレスコ画も見事です。こちらは17世紀に描かれたもの。 やはり内部は撮影禁止。壁や柱がイコンとフレスコ画で埋め尽くされた内部は、厳かで、独特な雰囲気があります。 ナポレオン軍が盗み出した300kgの金と5トンの銀を奪い返して作ったといわれるシャンデリアが輝き、祭壇の左右には、皇后の座席とイワン雷帝の玉座が配置されていました。 #
by camille_31
| 2010-08-23 19:52
| ロシアとグルメ
赤の広場を後にした頃から降り出した雨が本降りに。 TOPは、モスクワ川にかかる↓の橋の上から望んだクレムリン。 巨大すぎて、全景を撮すことができません。 クレムリンの中は、この日の午後、見学しました。 この橋のあちらこちらに鍵がたくさんかけられていました。恋人たちが自分の名前を書いた南京錠をかけて、鍵をモスクワ川に投げ捨てると、二人は永遠に結ばれる・・・のだそう。 翌日、びっくりするほど大量の鍵を見ることになるのですが・・・。 こちらは、やはり橋の上から見た、 救世主キリスト教会 1812年にナポレオン戦争の終結を記念して建設が計画され、1883年に完成したこの教会は、ちょっと変わった歴史を持っています。 詳しくは、勝手にリンクさせていただいた(←いいのか?)こちら↓をどうぞ。 (許可をいただこうと思ったら、体調を崩されてお休みされているので、コメントを残してきました。かなり笑えますので、是非!) ハラショーな日々:救世主キリスト大聖堂の不思議な歴史 雨が降り続く中、世界遺産の ノヴォデヴィチ修道院 へ。 1524年に建設された、正教会の女子修道院。周囲を約2kmの城壁に囲まれています。 城壁内には幾つもの塔や教会が建っています。 湖の対岸から撮影したのですが、ここは、チャイコフスキーが「白鳥の湖」の構想を練ったところだそう。 修道院に併設された ノヴォデヴィチ墓地 には、エリツィン元大統領他、政治家・音楽家・作家・演出家・女優・映画監督など、ロシアの著名な人物が数多く埋葬されています。 こちらが、ボリス・エリツィン初代ロシア大統領の墓石。 さすが初代大統領。国旗がモチーフになっています。 広大な墓地の中で、一番の大きさ。 こちらは、ソビエト連邦初代大統領ゴルバチョフ夫人、ライサのお墓。 ソビエト連邦の政治家、ニキータ・フルシチョフ。 どのお墓もとても凝っていて、アーティスティック。 故人の顔を模した像や、一目で職業がわかる墓石など。 手前は、航空関係の方。 音楽関係では、ヴァイオリンを模したお墓や楽譜が彫られた墓石などがありました。 プロコフィエフのお墓も見たはずなんですが・・・。 こちらは、ユーリー・ニクーリン。 サーカス劇場の団長をつとめ、道化師兼喜劇俳優としても絶大な人気を誇った人だそう。 彼の名を冠したニクーリン・サーカス(通称オールド・サーカス)は、ボリショイ・サーカス(通称ニュー・サーカス)と並ぶ、ロシア2大サーカス劇場のひとつです。 #
by camille_31
| 2010-08-07 02:45
| ロシアとグルメ
お久しぶりです。すっかりご無沙汰してしまいました。
ロシアの感動が消え去ってしまう前に、少しずつでもアップしたい…、と思っているのですが、なかなか更新する時間が取れません(涙)。 モスクワの観光は「赤の広場」から。 今にも雨が降り出しそうな空模様の下、バスを降りて歩いていると、赤の広場に隣接した聖ワシリー寺院が見えてきました。 わくわくしながらみんなで写真を撮っていると、添乗員さんに、「みなさんが写真を撮られているの、裏側ですよ~」と・・・(笑)。 でも裏側からのほうが、全部で9個あるネギ坊主がたくさん見えるんです。 緑のシートが連なっているのは出店で、左側に写っているのはクレムリンのスパスカヤ塔。 赤の広場 左手がクレムリンで、この写真を撮っている私の背後に聖ワシリー寺院が建っています。 「赤の広場」は、ご存知、ロシアの首都モスクワの中心部にある広場。モスクワの象徴。 「赤」=ソビエト連邦の社会主義、というイメージがありますが、赤の広場は社会主義とは全く関係がありません。 「クラースナヤ・プローシャチ(赤の広場)」の「クラースナヤ」は、現代ロシア語では「赤い」という意味になりますが、古代スラブ語では「美しい」という意味で、本来の広場の名前は「美しい広場」だそうです。 1990年に、クレムリンとともにユネスコの世界遺産に登録されています。 長さ700m、幅130m。 広場の真ん中に立って、広さを実感してみたかったのですが・・・。 中に入れない・・・(悲)。 9月5日はモスクワの創建記念日。毎年多種多彩なイベントが各地で盛大に催されるそうです。 私が訪れた2009年は、9月5日~10日まで、この赤の広場で軍楽隊の国際フェスティバルが開かれました。ロシア、フランス、イギリスなど世界9ヶ国から、1,000人以上の政府や軍隊によるオーケストラの精鋭楽団演奏家が参加されたそうです。 で、私たちが訪れたときはその準備の真っ最中でした。 駐車場の隣(一部?)に出店が準備されていたのも、フェスティバルのためだった模様。 残念だわ~と思いつつ、足もとの石畳を撮ってみる・・・。 ↓ こちらの国旗がたくさん立っている台、ガイドブックには「処刑台」と書かれていますが、実際は演説をするための台で、処刑が行われたことは一度もないそうです。 赤の広場にあるレーニン廟。こちらも遠くから眺めただけ。 レーニン廟の向こうにそびえるのは、クレムリンのニコリスカヤ塔。 2枚上の写真の、演説をするための台の後方に一部が写っているのですが、赤の広場に面して、「GUM 」(グム)という1893年創業の巨大な国営百貨店があります。 重厚な建物の中は高級ブランドのブティックやカフェがずらり。1階に入っているやはり巨大な食料専門スーパーマーケットも、紀ノ国屋や明治屋みたいな感じ。高級品ばかり並んでいました。 リンクしたHPを見ていただくと建物の様子がよくわかりますが(ポインタを動かすと、建物の端から端まで見られます)、これ、楽しいです。時刻と温度が表示されるのですが、景色もちょうどその時刻のものになっているんです。 夏は遅くまで明るいけれど、冬の時期は朝からずっと暗い…(笑)。 夜は照明が美しいので、昼間と合わせて見てもらえると嬉しいです。(モスクワとの時差は-6時間。サマータイム実施中(3月最終日曜日午前2時~10月最終日曜日午前3時)は-5時間。) 聖ワシリー寺院 赤の広場の南側に建つ聖堂。こちらが正面! 1551年~1560年にかけて、雷帝と呼ばれ権力をふるっていたイワン4世が、モンゴルへの戦勝を記念して建立しました。 正式名称は「ポクロフスキー聖堂」。イワン雷帝に大きな影響を与えたワシリー修道士にちなみ、「聖ワシリー寺院」と呼ばれています。 ロシアの聖堂で最も有名で、最も美しい建物のひとつと言われています。 日本のガイドブックなどに書かれている「ネギ坊主」、実はこれはロウソクに火を灯した状態を模ったものだそう。日本に留学経験を持つ現地ガイドさんが、「ネギ坊主と書かれているのを読んだとき、ショックでした~」と話されていました(笑)。 その他、先程の[×処刑台、○演説台]のように、日本のガイドブックにはたくさんの間違いがあるそうで、その幾つかを教えていただきました。 まだまだロシアは近くて遠い国なんですね。 全部で9つあるネギ坊主は、それぞれが独立した教会になっています。 広場の北側、聖ワシリー寺院の反対側に建つ 国立歴史博物館 19世紀に建てられた赤いレンガが特徴的な建物。 内部には、原始時代から革命までの装身具や装飾品、武器、石像、写本など、450万点を超えるコレクションが展示されているそうです。 #
by camille_31
| 2010-07-17 23:11
| ロシアとグルメ
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