ポルトガル紀行:5日目(8/25) マフラ
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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2007年が、皆様にとって幸せに満ちた1年となりますように。



「マフラ」は、リスボンの北西約40km(だんだんリスボンに近づいてきました!)、人口5万人程の小さな町。
ここに巨大な「マフラ修道院」がそびえ建っています。

前日に訪れたバターリャの「勝利のサンタ・マリア修道院」アルコバサの「サンタ・マリア修道院」とは対照的に、豪華な修道院。
宮殿が並立した珍しい修道院で、ポルトガルで最も豪華なバロック建築のひとつだそう。

なのに、内部は撮影禁止だったんです(涙)。

1711年、子宝に恵まれなかったジョアン5世と王妃マリア・アナは、もしも子供を授けてくれたら修道院を建てると神に誓い、祈りを捧げました。すると間もなく王女が誕生。王はマフラに広大な土地を買い求め、ドイツ人建築家フレデリック・ルートヴィッヒに修道院の建設を依頼しました。

当時、ゴールドラッシュのブラジルを植民地下に置いていたジョアン5世は、莫大な富を背景に、近郊に産出する大理石をふんだんに取り入れ、オランダ、ベルギー、フランス、ブラジル、イタリアなどから一級品の建築資材を集め、5万人の労働力を費やし、13年後に修道院を完成させました。

敷地面積4万平方キロメートル。部屋数2,000。窓や入口の数4,500。220mのファサード。イベリア半島最大規模だそうです。
もちろん写真はほんの一部。正面から見て巨大なだけでなく、奥行きもかなりあります。
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館内の見学はガイドツアーになります。
私たちは、添乗員さんと現地ガイドさん、そしてガイド(マフラ修道院の職員)に伴われ、中へ。職員の方にひとつずつ部屋の鍵を開閉していただきながら見学しました。

中には、豪華な礼拝堂や王家の居室をはじめ、300人を収容できたという病院、中国風の陶器や薬壺が置かれた薬局、鹿の頭がたくさん飾られ、ダイニングセットまで鹿の角で作られた「猟の間」と呼ばれる食堂、博物館、300もの修道士の居室などがあります。
おもしろかったのは、王の寝室と王妃の寝室が建物の端と端(220m!)でとても離れていたこと。

礼拝堂のみ撮影が許されています。こちらは2階の廊下の窓から。
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今までに見てきた、豪華絢爛な礼拝堂とも、シトー派の修道院のような質素・簡素な礼拝堂とも全く違います。
ピンク、白、グレーなどの大理石がとても美しい。
ドーム部分はヴァチカンのサン・ピエトロ寺院を模倣したものだそう。高さ70m。
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観光客の方が見えるのですが、私たちは中には入れませんでした。
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大理石をふんだんに使ったとても豪華な造りですが、ここを覗いた廊下に並ぶ修道士の部屋は、とても狭く、質素でした。

圧巻だったのは、奥行き88mのロココ様式の図書館。中には入れず、入口から見学させていただいただけですが、36,000冊の蔵書を誇り、『ウズ・ルジアダス』の初版や1514年版の聖書など、貴重な本が収められているそうです(『ウズ・ルジアダス』は、2つ後の記事に登場予定)。
ここでは大きな声を出すのは禁止。というのも、とても小さなコウモリを飼っていて、昼間は眠っているため、起こさないように。
さて、このコウモリ、何のために飼っているのでしょう?

正解は・・・、本につく小さな虫を食べてもらうためだそう。
コウモリは同じところに排泄するので、1日1回、排泄物の掃除をするだけで、貴重な本が保たれるのだそうです。
by camille_31 | 2007-01-06 23:21 |  ポルトガルとグルメ
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