恵比寿 「魚豆根菜 やまもと」 でやさしい和食
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meshiさんこちらの記事を見てから、行ってみたいと思っていた「魚豆根菜(うおずこんさい) やまもと」に、meshiさんと、meshiさんのお友達の蓮さんに連れて行っていただきました。

2003年8月にオープンしたこちらのお店、店名の通り、魚と豆と野菜と根菜にこだわったお店です。
各地から取り寄せた天然もののお魚。有機栽培の豆、野菜、根菜、穀物。

恵比寿駅から徒歩10分程のところにあります。
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暖簾をくぐると、白い玉砂利が敷き詰めてある小道。
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ちょうどお店から出ていらしたおかみさんが案内をしてくださって、慌てて撮影をしたので、超ぶれぶれ。雰囲気だけでも伝わったら嬉しいな~と。
飛び石を渡って、靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて店内へ上がります。
少し低くなったくぐり戸から入ると、思っていたよりも広い空間が広がっていました。
掘り炬燵式のテーブルが1つとL字型のカウンター12席。
大きな白木のカウンターと磨かれた厨房には清潔感が漂っています。

コースは6,500円と9,500円の2種類。
meshiさんが6,500円のお料理を予約しておいてくれました。

おしぼりではなく、てぬぐい。いかにも和食のお店、という感じでステキです。
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お通し
冷製の野菜スープ、食花
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小さなお猪口サイズ。何のお野菜か尋ねなかったのですが、濃厚で体によさそう~。

前菜
水茄子、金糸瓜のゼリー寄せ、バナナピーマン、マルオクラ、鰯を蒸したもの、花豆
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金糸瓜のゼリー寄せにかかっているのは黒胡麻のソース。マルオクラとバナナピーマンは塩で、水茄子は自家製の味噌とともに、蒸した鰯はカリーナバジルとともにいただきます。
ひとつひとつ、どれもが美味しくてびっくり。素材の良さを感じます。

お造り
鰹のたたき、しめ鯖、タコの足
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鰹のたたきは柚子胡椒でいただきます。
こちらもすべて美味しい。しめ鯖をこんなに美味しくいただけたのも、タコの足がこんなに甘いと思ったのも初めて。
ひとつひとつがきちんと美味しいって、すばらしい。

お椀
白身魚のしんじょう、白瓜、椎茸、金針菜、ビーツ
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こちらも美味し~い。品のいいお出汁で、カラダの隅々まで染み渡るほっとするお味。

焼き物
鮎の塩焼き、ウイキョウ、切り干し大根の煮物
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このときに、やっぱり鮎は塩焼きが一番、と思ったら、数日後に食べられて幸せ(笑)。
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鮎の塩焼きをウイキョウと一緒に食べたのは初めて。そもそもウイキョウの花(蕾)を食べたのも初めてのような・・・。鮎と合うんですね。
3人とも、頭から尻尾まで残さず綺麗にいただきました。

珍味3種
手前から、大根を酢醤油につけたもの、鰹の佃煮、島らっきょう
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お酒がすすみます(笑)。
お酒が飲めない人は、珍味の代わりにデザートがつくとか。

小鍋
野菜の鍋物
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魚のアラや乾物などで取ったお出汁に野菜がたっぷり入っています。
かぼちゃ、シチリア茄子、黄色ズッキーニ、インゲン、ビーツ、ゴーヤ、ルバーブ、トマト、レッドチコリ、ウイキョウ、ウイキョウの葉、麦、青大豆、粟麩、車麩。
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ルバーブは1cmにも満たないものがひとり一つ。スイーツでしかいただいたことがないルバーブ、思ったよりも酸味が強くなく、やわらかく煮られていて美味しかったです。
その他ひとり一つずつしか入っていないお野菜も、きちんと取り分けてくださいます。
ゴーヤはすご~く苦いし、とにかくお野菜ひとつひとつの味がしっかりとしています。
自宅ではなかなかこれだけの種類のお野菜を一度に食べることはできないので、とっても贅沢な気分。

ご飯
お粥か炊き込みご飯のどちらかを選択します。
蓮さんは、「サザエの炊き込みご飯」を、meshiさんと私は「トマトと湯葉と玄米のお粥」をチョイスしました。
が、一口交換していただいたら、どちらも美味しい! 両方食べた~い、という我が儘な私たちは、最初に選択したものを食べ終えた後に、もう片方をお代わりさせていただいちゃいました。

トマトと湯葉と玄米のお粥
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トマトとトウモロコシが入って、見た目はちょっぴり洋風ですが、お味はしっかりと和風。
さっぱりサラサラとした、軽~いお粥。やさしい味わいで、いくらでも食べられそう。

サザエの炊き込みご飯
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サザエは苦手なので、最初に迷わずお粥のほうをチョイスしたのですが、細かく刻まれているので食べやすいし、何よりも美味しくてビックリ!
牡蠣は苦手だけれど、牡蠣のお出汁がたっぷりと出た牡蠣雑炊は大好き(もちろん牡蠣は食べませんが)、というのと似ているかも(笑)。
もう1杯食べたかった~。

香の物
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こちらも、ご飯のお代わりとともに、もう一皿出してくださいました。
手前は、鰹節を山椒醤油で炒めたもの。帰り際に、おみやげとしてもくださいました。
ラップにくるんでビニールの小袋に入れられた、いかにも手作り、なおみやげ。美味しくいただきました。

コースのお料理はここまで。デザートは別料金です。
金額は確認しなかったのですが、6,500円のお料理+デザート+お酒で、3人で32,000円ちょっとでした。
ちなみに、meshiさんと蓮さんは、ビール→焼酎のロック2杯、私は梅酒→熱燗→冷酒。
桃とソルダムのゼリー寄せ
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桃の甘さとソルダムの酸味が絶妙のバランス。デザートまで美味しいなんて・・・!

ちなみに、私がいただいたお酒は、熱燗が「群馬泉 山廃本醸造」、冷酒は「宮の松 特別純米」。
お店の方がお料理に合わせて選んでくださったのですが、どちらも美味しかったです。
お猪口はこの中から好きなものを。
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それぞれの素材の自然な持ち味を生かした、美味しくて体にやさしいお料理の数々。
「体にいいものを美味しくいただく幸せ」をしみじみと感じました。
心も体もほっとしたひとときでした。

フレンチが好きで、このブログもフレンチの記事ばかりですが、やっぱり日本人ですもの、一番好きなのは和食。
でもなかなか美味しい和食のお店ってないんですよね。
美味しい和食をいただこうとすると、フレンチよりもはるかに高級になってしまったり・・・。
以前、銀座と広尾にお気に入りのお店があったのですが、2軒とも閉店してしまって、その後なかなか美味しい和食のお店に出逢えずにいました。なので、久し振りに出逢った、体にやさしいほっとする美味しい和食。嬉しいです。


はじめてお会いした蓮さんは、お酒が大好きで、とても楽しい知的美人女性。
ブロガーさんではないので、本当にまるっきりの「はじめまして」だったのですが、誰にも話したことのないことまで話せてしまう、不思議な魔力(笑)を持った方でした。
とても楽しかったです。東京にいらっしゃる際にはまた一緒に遊んでくださいね。




バタバタしていて手ぶらで行ってしまった私に、おふたりからのいただきもの。
蓮さんからは立派なイチジク。
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イチジク大好き。女性のカラダにいいんですよね~。
こんなに大きくて綺麗なドライイチジクを見たのは初めてです。
「フィグ・ドゥミ・セッシュ」。フランス語で「ドゥミ」は半分、「セッシュ」は乾燥させた、という意味なので、半分ドライのイチジク、ということでいいのかしら。
完全に乾燥させていないので、ソフトタイプのやさしい噛み心地。自然な甘さが美味し~い。

meshiさんからは、麹町の老舗洋菓子店「ローザー洋菓子店」のクッキー。
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初めていただいたのですが、めちゃめちゃ美味しくてびっくり! 今までいただいたクッキーの中で一番かも。さすが評判のお店です。
meshiさん曰く「江戸っ子高齢ファミリーでやってるので、量は作らない」のだそう。
手作りのクッキーは、注文が後を絶たず、予約をしないとほとんど入手が困難なのだとか。
添加物や香料を一切使用していないので、賞味期限は2週間と短め。昔ながらの製法で作られているクッキーは、バターの風味が軽やかで、サクサクとして、素朴ながらも完璧な美味しさ。また食べた~い。

蓮さん、meshiさん、おいしいものをありがとうございます!


「魚豆根菜 やまもと」
東京都渋谷区恵比寿2-12-16
TEL 03-3280-6630
18:00~22:00(入店)
定休日:日、祝日の月
by camille_31 | 2007-08-21 22:31 |  JAPANESE
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