銀座 「あさみ」で 籠入り弁当と鯛茶漬け
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一流料亭が立ち並び、花柳界の風情が残る、銀座木挽町界隈。その一角にひっそりと佇む「銀座 あさみ」
いろいろなブロガーさんのところで、ランチの籠入りのお弁当と鯛茶漬けを見る度、私も行きた~い!と思い続け・・・約2年。
日曜・祝日はお休みなので、なかなか伺うことができずにいたのですが、ようやく念願叶って、ご出産前のsucre_selさんと一緒に伺うことができました。
リッツカールトンでのアフタヌーンティーから5日後。sucre_selさんの「里帰り前のおいしいもの食べ納め」の最後がこのお店だったそう。光栄です^^
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ご主人の浅見健二さんは、都内数軒で修業した後、38歳で、東京の割烹の最高峰と謳われる「京味」に入店。一から自分の料理を見つめ直されたという方。
銀座木挽町にお店を構えられたのは2000年10月。
暖簾をくぐると、すっきりしたL字型の檜のカウンターが10席。落ち着いた雰囲気の店内には、他に、奥にテーブル4席と、3つの個室があります。

私たちは、浅見さんのお仕事ぶりを拝見できるカウンターに座りました。
二段重ねの籠に入ったお弁当。
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わくわくしながら蓋を開けると・・・。
中には目にも鮮やかなお料理がぎっしり。
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上の段には、鰤の焼きもの、だし巻き卵、笹麸、もずく酢、さつまいもの甘煮、菊花蕪、椎茸の含め煮、梅と紫蘇が入った揚げもの(?)、銀杏の素揚げ。
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京料理ということで薄味を想像していたのですが、どれもしっかりとした味付けです。
笹麩(麩まんじゅう)の餡はほどよい甘さ。

下の段には、才巻海老のつや煮、茄子の田楽、かぼちゃの煮物、里芋、小豆蓮根、高野豆腐、こんにゃく、鰯の煮つけ、獅子唐。
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こちらも手の込んだお料理がたくさん。
どれを食べてもおいしい。ひとつひとつ、しっかりと味付けがされているのですが、決して濃すぎることはありません。
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特に、上品な姿とお味の茄子田楽がお気に入り。
小豆蓮根は、さっと下茹でした蓮根の穴に小豆を詰め、他の小豆と一緒に煮たものだそう。ほんのりと小豆色に染まっています。

小鉢は、水菜とお揚げの煮浸し。
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こちらはあっさり味。小雨の降る寒い日だったので、温かい小鉢が嬉しい。
最近は関東でも水菜がメジャーになりましたね。子どもの頃は、関西出身の母が「水菜が売っていない」とよくこぼしていました。

お椀は、鯛にゅうめん。
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目にも美しく、繊細な味わいのお料理の数々。やっぱり日本料理って最高ですね~。

そして、あさみ名物の「鯛茶漬け」。
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鯛の身が分厚~い! お茶漬けにしちゃうのがもったいないくらい。
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まずは、ご飯にのせてそのままいただきます。
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身が締まったぷりっぷりの鯛がおいし~い。
こってりと濃厚かつ香ばしい胡麻ダレは、今までにいただいた鯛茶とはひと味違います。
胡麻、胡桃、カシューナッツ、たまり醤油などを合わせたものだそう。
「竹葉亭」の鯛茶も好きですが、こちらのほうがよりこってり。
分厚い鯛にはこってりと濃いほうが合いますね。思わずご飯が進みます。
ご飯はお代わり自由だそう。

途中からお茶をかけて。お出汁ではなく、煎茶です。
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鯛の色がさっと変わるのがいいですよね。
↓写真を撮るのを意識して、脇からそろそろとお茶をかけたので、全く色が変わっていませんが(笑)。
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もちろんこの後は、霜降りになるよう、鯛の上からお茶をかけていただきました。
ちなみに、sucre_selさんも私もワサビが苦手なので、よけています。

お刺身でいただいたときとはまた違う味わいで、おいし~い。
鯛は近海で獲れたものだそうです。
養殖ものだと、お茶をかけた時にエサの臭いがするのだそう。調理する直前まで水槽で泳がしておくそうです。

香の物。
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最後のデザートは白玉ぜんざいでした。
上品な甘さで、白玉もやわらか~い。
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お腹いっぱ~い。身も心も大満足。
次から次へとお客さんが訪れ、満席で断られたり、鯛茶漬けをさっと食べて帰って行かれたりされている中、ゆっくりと美味しいお料理を堪能できて幸せでした。

「鯛茶漬け」は1,500円。「縁高弁当」は、前日までの予約が必要で、2,500円。
そして、私たちがいただいた「鯛茶漬け付き弁当」(こちらも前日までの予約が必要)は、3,500円です。
これで3,500円は安いと思えるほどの、満足度でした。是非また伺いたいです。


「銀座 あさみ」
東京都中央区銀座8-16-6 ときわぎ館1F
TEL 03-5565-1606
Lunch 11:30~14:00(L.O.)
Dinner 17:00~22:00(L.O.)
定休日:日、祝
by camille_31 | 2008-02-08 01:23 |  JAPANESE
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